姫路城前の大手前公園(姫路市本町)で3月10日、「イカナゴ」など同市内の播磨灘から水揚げされる水産物のPRイベント「いかなご祭 IN 大手前2012」が開催された。主催は坊勢漁業協同組合。
播磨灘に春を告げる味覚、イカナゴ漁シーズンの到来に合わせた同イベントは、イカナゴの幼魚「新子(しんこ)」など同漁協で扱う水産物の産直販売や試食を通じ、地元水産物の魅力を広く観光客に知ってもらおうと同漁協が企画したもの。開催は今年で3回目。
当日は、イベントに協賛の12団体を中心に約20ブースが出店。水揚げされたばかりの「新子」を市価の半額に近い500円(1キログラム)で提供する直売コーナーには長い列ができた。イカナゴの釘煮(つくだ煮)やかき揚げ、汁物の試食コーナーで舌鼓を打つ人も。JF兵庫漁連のゆるキャラ「イカナゴの新子ちゃん、新平くん」の登場もあり、約1万人の観光客でにぎわった。
家族連れで試食コーナーを訪れた有本雅哉さん(姫路市)はイカナゴ汁を手に、「イカナゴといえば釘煮だが、こうした料理法も珍しくていい」と笑顔を見せた。
イカナゴ漁は、今月下旬にかけて最盛期を迎える。