映画「栄光のバックホーム」の出演者らによる舞台あいさつが12月21日、上映中のアースシネマズ姫路(姫路市駅前町)で行われた。
舞台あいさつには主演の松谷鷹也さんと秋山純監督が登壇し、撮影時のエピソードや作品に込めた思いを語った。
同作は、2023年7月に脳腫瘍のため28歳で亡くなった横田慎太郎さんの生涯を描いた作品。鹿児島実業高校出身の横田さんは2013(平成25)年のプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから2位指名を受けて入団し、将来を期待されながらも脳腫瘍を発症。治療のため現役引退を余儀なくされた。
映画では、野球に打ち込んだ日々や病と向き合う姿、家族との関係を、実話を基に描いている。松谷さんは舞台あいさつで「横田さんの生き方や言葉が、見る人それぞれの心に届く作品になれば」と話した。秋山監督は「野球を知らない人にも伝わる、人の物語として描いた」と制作を振り返った。
当日は満席となり、舞台あいさつ後には松谷さんと秋山監督が来場者とハイタッチを交わした。会場からは拍手が送られた。
秋山監督は「会場の反応に驚いた。姫路は横田選手が1試合で3本の本塁打を放つなど、縁のある場所。多くの人に映画館で見てもらえたら」と来場を呼びかけた。