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姫路市が「企業版ふるさと納税」大臣表彰を受賞 多様な地域課題の解決に努力

兵庫県立大学との連携で開発中のカモミール自動収穫ロボット

兵庫県立大学との連携で開発中のカモミール自動収穫ロボット

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 姫路市が「令和4年度 地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)に係る大臣表彰(地方公共団体部門)」を1月20日、受賞した。

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 内閣府特命担当大臣(地方創生担当)が行う同表彰。同税制を活用し、ほかの模範となる功績を挙げた企業や地方自治体の一つに選ばれた。

 姫路市の取り組み内容や受賞理由は「職員の営業努力・成果」。事業担当課の職員が、内閣府主催のマッチング会に6度参加してプレゼンを行い、提案内容の改良を実践。マッチング会での企業との面談後も、本社への訪問やプレゼンの実施、事業報告を継続して行うなど、寄付獲得に向けて積極的な取り組みを実施した。「多様な地域課題解決に向けた取り組み」として農業用ロボットを活用し、小学生の親子などを対象とした遠隔での栽培体験を行い、プログラミング教育と持続可能な農業を学ぶとともに、障がい者へ農業体験の機会を提供した。

 アグリテックに関するアイデアやビジネスモデルを競う「アグリテック甲子園」や、ハーブを生かしたツーリズムを推進。姫路市はカモミールで日本一の産地を目指しており、神戸大学との連携によるカモミールの睡眠改善効果検証や、兵庫県立大学と連携したカモミールの収穫ロボットの開発なども行ってきた。現在もデジタル技術を活用して、農業・教育・障がい者の社会参画・観光など複数分野にわたる地域課題の多面的な解決に取り組んでいる。これらのことが評価された。

 表彰式は2月9日にベルサール虎ノ門(東京都)で開かれ、一般にもオンラインで配信される。当日は、各受賞団体の事例発表や「地方創生と企業版ふるさと納税の可能性」をテーマとした対談などが行われる。

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