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姫路・久保町の老舗ハム店閉店 ネット販売の先駆者に惜しむ声

全国からネットショップ仲間が姫路に集結

全国からネットショップ仲間が姫路に集結

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 姫路駅近くの播州ハム工業所(姫路市久保、TEL079-289-2986)が66年の歴史を閉じ8月20日、閉店する。

播州ハム工業所

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 同店によると、昔ながらの製法にこだわったハムを作り続けてきたが、2014年から牛・豚肉などの原材料高騰が続き、経費削減では対応できなくなってきたのが閉店の主な原因という。「やれることはすべてやったが、良質なハムを提供するための高コストな製法をこれ以上続けることは限界となった」と店主の堀田周郎さん。

 同店は1950年(昭和25年)2月に発足し、ハム、ソーセージ、ベーコンの製造を開始。1997年7月、インターネット通販を開始し、1998年6月には独自ドメイン「ham.co.jp」を取得。テレビ番組「どっちの料理ショー」の特選素材に取り上げられるなど、人気を博し、百貨店でも中元・歳暮の贈答品として取り扱われ、全国的にファンが広がっており、突然の閉店の報に多くの驚きや惜しむ声が寄せられた。

 7月末には同時期にネットショップを立ち上げた横浜から小泉聡さん、高知から山岸 義浩さんなど、古くからの仲間約25人が全国から集まり、堀田さんを囲む会を開いた。

 席上、堀田さんは「淡々と閉店を決めたが、この会を開いてくれて感激した。何もないところから情報交換しながら一緒に頑張ってきた初期のメンバーが来てくれてありがたかった」と笑顔を見せていた。

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