姫路大手前公園(姫路市本町)で10月18日、姫路城大天守保存修理事業「平成の大修理」パラパラ動画の上映会が行われる。「姫路城応援フェスティバル2014」の一環として、同フェス会場内の特設ブースで日が暮れるのを待って上映する。
同フェスは、修理期間中の姫路城への観光客の誘致や市民の城への応援の機運を高めることを目的としてツイッター姫路交流会が主催。姫路市の後援を受け、今年で4回目の開催となる。18日は、上映会のほか、ステージでファッションショーやダンス、民謡集団「鯱(しゃち)」の和太鼓演奏、地元のフォークシンガーやプロの演歌歌手の出演などが予定されている。19日は、姫路城ぬり絵コンテストの表彰式や語り部ユニット「春うらら組」公演、ご当地アイドル「KRD8」ライブ、「国取りクイズ合戦」などが繰り広げられる。ゆるキャラの「はばタン」「かんべえくん」「てるひめちゃん」も登場。ご当地グルメなどが楽しめる物産展やフリーマーケットも両日開く。
大修理の期間は2009年秋から来年3月まで。現在、大天守を覆っていた素屋根は全て解体され足場となる構台の撤去が行われている。素屋根は「天空の白鷺(しらさぎ)」と名付けられ、大天守の保存修理の様子が間近で見られる見学施設を兼ねていた。
パラパラ動画では、構台や素屋根が大天守の周りに建設され、徐々に大天守が隠れていく様子から始まり、素屋根の中で行われていた大天守の屋根や壁の修理工事や、城周辺の四季の移り変わりを時系列で紹介している。特設ブースでは素材となった写真の展示も予定。
写真を提供した姫路城総合管理室・姫路城改修担当の小林さんは「天空の白鷺では常時、工事を公開していた。最初は、職人が見られることに慣れておらず、照れて表に出てこなかった。次第に見学者に手を振るなどコミュニケーションが取れるようになった。小・中学生が職人の姿を見て文化財に興味を持ってもらえたのでは」と修理を振り返る。
上映は18時~21時。無料。