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姫路城と好古園で観月会-中秋の名月に映える「白鷺城」を堪能

大天守のライトアップされた姿に集まった人たち

大天守のライトアップされた姿に集まった人たち

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 世界遺産・国宝姫路城で旧暦8月15日の中秋の名月に当たる9月8日、「第32回姫路城観月会」が開催された。

特設ステージで、歌や踊りを披露。

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 姫路城三の丸広場を訪れた約15000人が、琴や和太鼓演奏など郷土芸能を楽しみながら、地酒や月見団子、ご当地グルメなどを味わった。今回の観月会では、修復もほぼ終え来年3月27日にグランドオープンする姫路城の大天守が4年ぶりに全容を現し、白く輝く姿が中秋の名月に映し出された。 

 昨年の観月会で初お目見えした乾杯官兵衛盃。今年は銀色の「乾杯官兵衛盃(白檀型・びゃくだんがた)」が初登場。盃(さかずき)は姫路酒造組合と播磨広域連携協議会が企画・連携して製作。観月会の地酒コーナーでおつまみ付き500円で販売され、購入者は地元酒蔵7社の日本酒の飲み比べを楽しんだ。

 飲食コーナーでは、お月見団子(姫路菓子組合)、官兵衛弁当(姫路料飲組合連合会)、姫路おでんと揚げかまぼこ(西播水産煉製品協会)などが販売され、参加者は思い思いに買い求め、花見のようにグループで分け合う姿も見られた。姫路科学館の協力で開かれた月観測コーナーでは、月の出から望遠鏡で月を眺める市民の列が尽きなかった。

 会場に設置された特設舞台では、ご当地アイドル「KRD8」と子どもミュージカル劇団「FUNKYキッズ」によるオープニングイベント、セレモニーに続いて、姫路邦楽文化協会の箏曲演奏、Baila(バイラ)のフラメンコ、アース弦楽四重奏団の演奏、姫路吟剣詩舞道連盟の剣詩舞・歌謡詩舞、太鼓集団「一擲(いってき)の和太鼓演奏が披露された。

 会場にはお茶席も設けられ、来場者が月を眺めながら一服味わう様子も見られた。

 同日、姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」では「好古園観月会」を開催。園内では和太鼓・横笛の演奏会、茶室「双樹庵」では月見茶会が実施された。また、夕暮れとともにライトアップし、幻想的な庭園を演出した。

 会場に来ていた村田和仁さんは「台風の影響か空がとにかく澄んでいる。9日がスーパームーンということで、姫路城の下、とても大きくきれいな月が見られた」と感慨深げに語った。

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