年明けから第58期へ入った姫路青年会議所に初めて誕生した女性委員長・東海有紀さんに昨年末、2014年の活動方針やまちづくりへの思いなどについて話を聞いた。
同会議所の結成は1957(昭和32)年。現在の会員数は155人で、姫路市内の若手経営者や経営継承予定者が多くを占める。会員から毎年選出する理事長の下、約10の委員会を設置。「明るい豊かな社会」を実現しようと、国内外の青年会議所とも連携を図りながら活動を続ける。
委員会の一つ「希望に満ちた姫路びと育成委員会」で同会議所初の女性委員長に就任したのは東海有紀さん。2010年に同会議所OBの誘いで入会したばかりといい、同委員会では次世代の地域社会を担う人材の育成「大人育成」と親世代の徳育を目的とする「親学」の実践に当たる。
東海さんは「高校生以上の若い世代が楽しみながら自己成長できるプログラムを提供したい。親学の実践と併せ、地域社会に貢献できれば」と意気込む。
姫路では現在、「平成の大修理」を終える姫路城大天守のお披露目(2015年春)を控える一方、姫路ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛を描くNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映(今年12月まで)も決定。観光客をはじめとする来街者の増加に期待が高まる。この機会にまちおこしなどの地域貢献に携わろうと、手探りでイベントなどを立ち上げようとする人の姿も各方面で見られるようになった。
同会議所でも昨年、市民イベント「姫路ドリームフェスタ」を初めて開催。 企業やボランティア団体、市民らが日頃の地域貢献活動の成果をお披露目できる場を設けるなど、地元との協働に力を注いでいくという。
「地域の皆さんと共に姫路を盛り上げる仕掛けを提供できれば」と東海さん。「『協働』をキーワードに、より多くの人を輪の中へ巻き込んでいく一年にしていきたい。ドリームフェスタなど主催イベントにも、参画・参加の両面で協力してもらえれば」と呼び掛ける。