姫路駅前に「御幸苑ビル」復活へ-「和モダン」取り入れ新築

オープンを待つ「新御幸苑ビル」(姫路市駅前町)。手前ではアーケードの架け替え工事が進む。9月11日

オープンを待つ「新御幸苑ビル」(姫路市駅前町)。手前ではアーケードの架け替え工事が進む。9月11日

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 姫路駅前商店街(みゆき通り)で建設中の「新御幸苑ビル」(姫路市駅前町)が工事を終え、9月下旬から順次テナントが営業を始める。

取り壊し直前の旧ビル

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 地上7階地下1階建ての同ビル。延べ床面積は約800坪。2012年に旧・御幸苑ビルを取り壊した跡地で所有者の「御幸苑」社(同)が建設を進めてきた。同社常務の新井龍太郎さんは「姫路駅前の再整備に伴う環境の変化をにらみ、旧ビルの建て替えを決断した」と振り返る。

 旧ビルは商店街のランドマーク的存在で、1968(昭和43)年に落成。ビル内で同社が運営を手掛けた大型喫茶店「茶房 御幸苑」は、喫茶店好きといわれる姫路っ子が集まる社交場の「代名詞」として長らく地域一番店の座に君臨した。店名のめでたさもあって地元では「お見合い」の場にもよく利用されたことから、仲人を通じて同店で出会い、結婚に至ったカップルは珍しくないという。2004年の閉店後は居酒屋チェーンなどが入居。ビル取り壊しまで営業を続けた。

 新ビルのファサードは『和モダン』がテーマ。当初計画していた直線的なデザインを改め曲線を多用する。「姫路城を意識した和風デザインで架け替えが進む同ビル前のアーケードに合わせ、景観との調和を考慮した」と新井さん。「新しいビルが旧ビル同様に『まち』のにぎわいに貢献できれば」と話す。

 新ビルには、大型カラオケ店や居酒屋、美容室などが入居。9月下旬から順次オープンを予定する。

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